2014年1月5日 信仰生活に 良好な基礎を 築く必要性 「自由への旅」シリーズ その1


2014年1月5日の礼拝メッセージは「自由への旅」と言うシリーズのテーマを元に、シリーズの概要として、使徒の働き27:1-12から、「信仰生活に 良好な基礎を 築く必要性ーその1ー」と題して話されました。

「聖霊の働き」とも呼ばれた使徒の働きの書の最後に、キリスト教史の中でイエスキリスト以外に最も偉大な人、使徒パウロの生涯の最後に起こった出来事が記されているのは当然と言えるでしょう。使徒22-28章の中に使徒パウロの逮捕と彼が受けた幾つかの裁判、そして、カイザル・オーガスタスと言うローマの皇帝の前で裁判を受けるための最終的な控訴が記録されています。使徒27,28章の中にはパウロが番兵に縛られて、航海をしたのが航海日誌のように記されています。

パウロにとっての問題は、今まで働いたことのすべてが無に帰する危険があったということです。彼の人生劇の最後の舞台はローマへの航海を通して見られます。これは、最終的に彼は神の目的を追求するために自由を得て、召しを全うすることににつながるのです(ロマ1:10)。結局、パウロは最終的に状況に支配されているのではなく、その同じ状況を支配するようになりました。

旧約聖書の中に記された出来事と新約聖書に記された出来事に、信仰生活と教会生活の中に生きるために学ぶべき教訓の類似点があります。パウロは裁判による幾つかの連続的な試練を経験していました(22-26章)。そうする内に、ある程度の自由を経験しましたが、彼が望んでいた自由ではなかった(22:30;24:33,26)。彼の目的は無事にローマに着いて(27:44)、神の国の務めに与るための自由を得ることでした(28:30,31)。

これは、神が私達に対して望んでおられることです。すなわち、私達の人生の中のあらゆるもの、心と霊に神の言葉が自由にしかも、力強く働いていることです。この目的に達するためにパウロはユリアス親衛隊の権利の下に拘束され、また、その権利に自分自身を委ねなければならなかった。ユリアスは最高の権利を持ったキリストを象徴しています。

人生と信仰生活に成功し、使命を全うする秘訣はキリスト彼の教会に自分自身を捧げることにあるのです。そうすると、たとえば、事情が喜ばしくないものであっても、神が私達をその中を通らせてくださり、私達に対する目的を全うしてくださるのです。この「自由への旅」にパウロと一緒に出発しましょう。(続く)