2012年12月30日の礼拝ではルカ2:25-35から「私の目があなたの救いを見た」と題して今年の最後のメッセージが語られました。年末に一年を振り返ると、ある夢と希望はかなえられなかった事に失望しているかもしれません。今年あとわずかを残し、あきらめて新年を待ち望むばかりになるのです。シメオンという人はギリギリの時間でも神が望みを満足させることができることを教えています(29、30)。
日本の国民は年末の風習を沢山守っています。12月は陰暦で師走と読み、大掃除、忘年会、お歳暮、門松、年賀状、しめ飾り、年越しそば、もちつき、百八の除夜の鐘などがありますが、これらのほとんどすべては過ぎた一年を片付けるためではなく、新年度を迎えることに関わっています。シメオンは遠い過去から持ち続けて来た希望がかなえられた後にだけ、将来へ進むことができると教えています。シメオンが持った望みは「イスラエルの慰められること」です。これはイザヤ40:1-11をさしています。メシヤ・キリストによるイスラエルの復興、解放、改革、そして神による霊的な回復、平安と繁盛を意味します。これはキリストによる私達の救いをも意味します。シメオンは希望がかなえられる事に関して何を教えていますか。
①神に従順でいる人と結ばれているときだけ、希望がかなえられるでしょう(21-24 )。マリヤとヨセフが律法の要求を満たすことによりシメオンに出合い、希望がかなえられた。これはお互いにいえることです。
②聖霊に力付けられているときにだけ、希望がかなえられるでしょう(25-27 )。シメオンは「御霊の人」でした。彼が持った希望は聖霊によって生じ、守られ、成就されました。
③希望は、義、敬虔、御言葉、礼拝、奉仕によって維持されている(25-27 )。希望がまだかなえられていない間、通常の生活を続けて心を養う風習を守っています。
④希望がかなえられるように
それを取り上げて、抱きしめる必要があります。(28)希望に対する神の答えは近くにあるかもしれないが、それを自分の物としない限りどうにもなりません。
⑤希望のかなえられることは聖霊による啓示を通して気づかされる(30-32 )。私達はどのようにしてイエス様を知ったでしょうか(1コリ2:9-16)。聖霊が語っているとなぜわかるのか誰も教えることはできないが、聖霊の声を聞き取れる一番よい状況を教えることができます。
⑥希望がかなえられることは、キリストの十字架による
神の救いを認めている(34-35)。マリヤに語ったシメオンの預言は十字架を語っています。これは望みのかなえられることの目的です。すなわち、人の目を十字架に向けさせることです。
あなたは神の御救いを見ましたか。 その後にだけ神があなたの為に用意してくださ
っている将来へ進むことができるでしょう。