2012年7月8日の礼拝メッセージは「独房の中からの説教」シリーズで、エレミヤ書32:1-8から「未来の祝福を確保する最上の方法」と題して話されました。このシリーズでは牢屋に入れられた信仰者たちからの教訓を学んでいます。今回は預言者エレミヤを考えます。32‐40章の中には「牢屋の中からの預言」と言われている15の預言があります。ユダ部族の将来を語っているのですが、霊的な解釈としてはキリスト信者が神の国の中で生活を送るための信仰の基礎的な要素を意味しています。エレミヤは泣き悲しんでいる預言者と呼ばれ、彼は神とユダの国民の間に立つ仲人です。彼の生涯に目立った特徴が2つあります。①所有するために生まれた(1:4-10)。②召しの成功は保証されている(1:17-19)。エレミヤの生涯は私たちの生涯と並行しています。彼の誕生から学ぶ教訓は、反対の状況の中で神の召しをつかみ、状況に対して正しく応答する事によって成功するということです。32章を4つの部分に分けて、未来の祝福を確保する最上の方法を学びましょう。①エレミヤの投獄と主の言葉(1-8)。教訓、「神は全ての状況の中で言葉を与えてくださる」。神の言葉は状況によって確認されます。②言葉を実行すること(9-15)。「畑」とはキリストによる神の国を意味しています(マタ13:44;黙3:18;イザ55:1、2)。教訓、「神の国を所有することだけにより未来の祝福を確保することができる」。信仰と行為を実行することだけにより未来の祝福を確保することができます。③エレミヤの祈り(16-25)。「祈り」とは何々をお願いしますとか、してくださいとか言うようなことではなく、神ご自身とみわざを称賛することです。教訓、「反対状況の中で礼拝を守ることだけにより未来の祝福を確保することができる」。④祝福と回復の約束(26-44)。これ等の節に神は私たちの為に働いてくださるという約束があります。教訓、「信仰の行いと礼拝を通して自分自身を神にゆだねる時、神はご自分を私たちにゆだねられる」。エレミヤに「畑をあなたの物にしてください」と命令されたように私たちも神の国を自分の物にしなければなりません。それは未来の祝福を確保する最上の方法です。