2012年6月17日の礼拝メッセージは創世記37:23-28から「御計画を実現される神」と題して話されました。人生の様々の状況の中で「神はどこ」としばしば考えることがあるでしょう。信者としての歩みの中ででも、何も悪いことをしていないのにその状況が変わらない時、深い穴(監獄)の中に囚われている状態から抜け出そうとします。どうしたらよいか、何ができるか。その答えはこのメッセージの主題の真理をつかむことにあります。監獄は信仰生活の中によくあることなのです(ヘブ11:36-38;詩79:11;102:20)。牢屋がどんな種類のものか、原因は何か、見極めるまで脱出する方法は見つかりません。ヨセフの生涯から教訓を学びましょう。①憎しみから出るねたみによる監獄(37:22-28)。ヨセフの牢獄は、父を通して神に愛され、将来に対する啓示が与えられた故の牢獄でした(37:3-11)。ヨセフは、その啓示と神が共に居ることを維持し続けることを通して、心の中でその牢獄から抜け出すことができました(使徒7:9;創39:2、21)。②偽りから出る不当な監獄(39:20-23)。ここではポティファルの妻からの姦淫の誘惑があります。妻の偽りによってヨセフは牢獄に投げ込まれました。これは不当でした(40:15)。肉体的には牢に入っていても心の中が自由でいられた秘訣は、授けられた権威の枠を認め守っただけでなく、ヨセフ自身が自分の道徳基準をも守ったということにあります。③ヨセフの生涯から最も学ぶべきことは、神はご自分の計画を必ず行なわれるということです(創45-50章)。神のすべての働きにはその内に成功させる力が働いています(41:52;45:5-8)。神がヨセフに与えた祝福が見えます(45:11-18)。自分に対して悪を行った者とその状況を許すこともできました(50:15-17)。その祝福の中から神に代わって家族を養う事が出来ました(50:24)。④神がくださる「ことば」は成就される時があります(詩105:17-19)。ヨセフには夢を通してその言葉が与えられました。この言葉は、監獄という悲惨な状況の中に投げ込まれた原因となると同時に、その状況において心の中に自由な身を持ち、ついには、実際にそこから抜け出す力となりました。今、あなたはどんな悲惨な状況の中に投げ込まれていますか。ヨセフと同じ態度を取って、御計画を実現される神があなたと共にいることを覚えてください。