2012年5月6日 「価値の無い者から価値ある者に変えられる神の恵み」 イエスの復活の次の40日 シリーズ
2012年5月6日の礼拝メッセージは「イエスの復活の次の40日」シリーズとして1コリント15:1-10から「価値の無い者から価値ある者に変えられる神の恵み」と題して話されました。8節と10節を中心に、このメッセージでは使徒パウロのキリストへの回心を見てみます。キリストの復活後およそ36年を経て起こった出来事ですが、イエスの現れは肉体によるものではなかったにもかかわらず、パウロが経験したこの出会いは現実なものでした。パウロはキリスト教会の中でイエスキリストに次いで最も偉大な者となり、新約聖書内のほとんど全ての書はパウロが著者です。彼の回心と彼を変えられた神の恵みの素晴らしさを理解するために、ここでパウロが言った「月足らずで生まれた者」という言葉の意味を調べる必要があります。出産と比較されているこの言葉はギリシャ語でἔκτρωμα =(ἔκ)は抜く、(τρωμα)は切るという意味で、「早産、未熟児の子」と解釈しますが、「妊娠中絶、流産、妊娠の終了、死産」とも翻訳されています。要するに、パウロは自分自身を、母の胎内で胎児が死亡した例、または妊娠中絶によって死産した子に例えて、自分と神の関係を比較して示しています。そのような自分は価値の無い者ですが、神の恵みによって価値ある者に変えられたと言っています。私たちも同じです。次の聖句で「ἔκτρωμα月足らずで生まれた者」の使われ方を調べて、罪の醜さを見てください。民数記12:11、12反逆の罪。ヨブ記3:1-16神なき人生。詩篇58:8不義に対する神の裁き。伝道の書6:1-3人生の不公平、空虚。エゼキエル書16:1-6神の恵みの働きを示す(ルカ10:25-37参考)。パウロの回心の記録から「今の私になった」ことの意味を知ることができます。使徒9:1-22聖霊に満たされて御名を運ぶ器。使徒22:1-16罪の許しを得、洗礼を受けて、神の人として立ち上る。使徒26:1-19希望を持って成功の証を立てる。ピリピ書3:7-14永遠のものについて価値判断できる。月足らずで生まれた価値の無い者を価値ある者に変えられたのは、一人の人なる「恵み」、復活されたイエス様なのです。