2012年3月11日 「衝動的な愛とキリストの十字架の死を理解すること」

2012年3月11日の礼拝メッセージはヨハネ12:1-11から「衝動的な愛とキリストの十字架の死を理解すること」と題し話されました。2012年のイースターの説教シリーズとしてイエスの生涯の最後の一週間に起こった出来事の中から、イエスに香油を塗した場面を見てみましょう。福音書の中でイエスが塗油されたことは二回あります。一回目は洗礼を受けて聖霊が鳩のように下り、務めの為の油注ぎ(マタ3章、ルカ4章)で、二回目は香油が人々の人生における福音の働きの結果を示しています(ヨハ12章)。イエスの死後、体に防腐処置を施すために来た女たちが香料で塗油するつもりでしたが、復活されたので出来ませんでした(マコ16章)。マリヤの塗油は衝動的な愛の行為でした。それはイエスの十字架と復活の意味を知っていたかのようでした。この場面は4つの福音書の中に書かれています(マタ26章、マコ14章、ルカ7章、ヨハ12章)。各福音書の中で違う女であるように見えますが、周囲の反応とそこから学ぶべき内容は同じです。メッセージを3つの重要点に分けて考えてみましょう。①マリヤの献身。記録を調べると、マリヤは自分の過去の罪ある生活から解放された感謝の気持ちを表しています(ルカ7:40-50)。どんな行いでもその大部分は動機によるものです。自分の損得を計算したりせず、主のみの為にすることはどんなことでも良いことです。その香油の値打ちは一年分の収入に当たり、花嫁の嫁入り道具、結婚の夜に花嫁が花婿に注ぐために使われるもので、献身と感謝の気持ちを示す究極の行為でした。あなたのつぼは何でしょうか。キリストが救い主であると主を信じて自分を捧げること;個人的に、そして教会にて、情熱的に礼拝をすること;公にキリストに対して奉仕と証しをすること、です。②人々のネガティブな反応。すなわち、怒り、無駄、論議、軽蔑、人格の抹殺、無視などでした。教訓は、冷たい、死んだ心を持つ人は、人の人生における神の働きを認めないということと、例え人には理解されなくとも、あなた自身の献身に断固たる者であるべきということです。③イエスの見識ある応答。イエスは目に見える物事より、心の中の状態を深く見抜かれています。「困らせるな!」批判を受けたマリヤはイエスの安全な胸の中に飛び込んで慰めを受けました。そこで信仰が報いられ、彼女の衝動的な愛は福音と共に永久に語られるようになりました。衝動的な愛は、機会をつかみ、心のままに行動し、究極のものであり、他人の意見を気にせず、イエスの十字架と復活を舞台に、イエスにほめられ、イエスを自分の味方とし、救いの祝福を受ける道を開くのです。