2011年12月18日「ルカの福音書によるクリスマス物語-事実に基づいた信仰」2011年クリスマスシリーズ その3

2011年12月18日の礼拝メッセージは「2011年クリスマスシリーズ」で、ルカ1:1-4から「ルカの福音書によるクリスマス物語-事実に基づいた信仰」と題して話されました。(ルカの福音書のクリスマス物語に関する出来事の目録が別紙にありますので、ほしい方は申し込んでください)。着物用の織物を織るのと同じように、これらの出来事を織り上げていくと、クリスマス物語の模様が現れます。その柄はクリスマスのキリストによる神の愛、平安、喜びを描き出しています。キリスト教の教理は、記録にある歴史的な事実から確実性と力を得ています。それは旧約聖書に記されたイスラエル人の歴史と、新約聖書に書かれたイエスキリストの生涯と教え、そして、その後に続く使徒たちの著書に表されています。今日のメッセージの重要点は3つあります。①事実は神の愛についてのメッセージを真実のものとします。ルカの福音書は、テオピロに宛てて書かれました。テオピロはローマの大臣だったようですが、その名前には「神を愛する人」または、「神に愛されている人」という意味があり、神の愛に触れた人を代表しています。②事実は真理についての教えを確信させます。「正確な事実」とありますが、原語では「躓(つまず)かないようにする」という意味です。ルカは、新聞記者が事故の目撃者から証言を集めているように記しています(使徒1:1-3;2ペテ1:16-19参考)。これらの出来事には神の聖なる計画と目的があります。③事実は生活のための信仰を確固たるものにします。ルカがこれらの事柄を記録する目的は信仰の確信のためです。事実に基づいた信仰ならば、その真理に対して確信を持って立つことができます。ルカによる福音書の目的に注目すべきです。神殿の中で起こった出来事に始まり、また神殿で終わっています(1章と24章;使徒1章)。神殿は神と交わる場です。人間が生きる目的は、神を拝み、永久に神を楽しむことです。神殿の中でザカリヤが抱く不満足、絶望感、無力さは、私たちの抱える問題が同じであることを語っています。それは神の前で解決を得て、喜びと力に代わります。ルカの福音書は全ての「テオピロ、すなわち神を愛し、神に愛されている人」に捧げられています。あなたの信仰が事実に基づいた信仰であるならば、どんな状況の中にいても大丈夫です(ユダ1:24、25)。