2011年11月27日 「全ての宝より勝るイエス」 何より偉大な者シリーズ8

2011年11月27日の礼拝メッセージは「何より大きい者」シリーズで、ヘブ11:23-28から「全ての宝より勝るイエス」と題して話されました。26節を中心に、この聖句では幾つの選択がなされます。これらと同じ選択をすることによって、イエスが最も偉大な宝であることを知ることができます。選択には動機が必要です。そして、選択に行動が伴い、結果が出ます。モーセが考えるキリストとは、預言された「メシヤ」であり、イスラエルを解放する支配者でした。この預言は、福音の中で示される救い主なるイエスキリストに成就するようになります(ヨハ5:46)。では、キリストを全ての宝より勝るものとして知るには、どうすればよいでしょうか。①自分の人生に対して神の運命を見ること(23節)。この聖句の「美しい」と言う言葉に、神の運命が示唆されています(使7:20、出2:2-4、エレ1:5)。その運命を「見る」のなら、全ての状況の中で神に信頼することができます。②自分の人生について神の権威を選ぶこと(24節)。王女の息子となったモーセですが、自分の母に育てられました(出2:9、10、使7:22、23)。大人になった彼は、エジプトよりヘブル人の国籍を選びました。これは洗礼によってイエスキリストを主と告白して、主の主権のもとに生活をする決心と同じです(ロマ10:9、10;1コリ10:2-4)。③神の民と交わること(25節)。イスラエル人は信仰と義による契約の民です(出2:23ー25)。キリストの十字架と等しくなり、教会の根本的な真理に立つ生活をする決心をすることを意味しています(マタ16:24-26;ヘブ6:1,2)。④キリストについて価値判断をすること(26節)。後にエジプトに起こる10の疫病とユダヤ人の出国による労働力の喪失の責任を追及されることに対し、モーセはアブラハムによる契約(創12:2、3);カナンの予見(申34:1-4);天国(マタ17:3)を選びました。同様に、私たちはキリストの救い、信仰生活、天国を、患難より選びます(2コリ4:16-18)。⑤信仰のフォーカスを換えること(27節)。ここにモーセと神様の密接な関係が見えます(出3章燃える芝;出33:11天幕の中;出33:17-23野原の岩)。信仰生活の動力は、キリストの栄光を見ることです(ヨハ1:14;2コリ3:17、18)。⑥キリストの十字架による贖いを祝うこと(28節)。イスラエルの長子が過ぎ越しの血によって無事だったのと同じように、真の過ぎ越しなるイエスの血によって私たちも救われています(1コリ5:7)。これは日々生活の中での十字架を意味します(ガラ2:20;ピリ1:21)。上記の6つの選択をすることによって全ての宝より勝るキリストを知ることができます(ヨハ5:45– 47)。